茶番

日々の雑感、記録、感想、むにゃむにゃ。

方丈記 高橋源一郎訳

三代随筆新訳!amazonで衝動買い!まだ方丈記しか読んでないけどむっちゃおもろい…

 

 


800年くらい前の話。天災、人災、不況などでパラダイムシフトしかけたけど、結局時が経つとまたもとの慌ただしさにかまけて戻っちゃうのが人の世で。
なんかもう、小屋でも作って静かに暮らしたいわ、と4畳半立方体モバイルハウスを作った人の随筆なんだけど、
〈エモーショナルに〉〈琵琶を演奏していると〉〈ゾーンに入る、って感覚になるんだ〉〈だって、そうしないと、おそろしい「虚無」に落ちていくような気がするんだ〉とかもう鴨さん友達かよ、と。そんな訳。
〈何かに魅せられること。それからは決して逃れられない。〉も超訳だと思うけど、良い。今も昔もおんなじ。
鎌倉時代版イントゥザワイルド的なイメージかなあ、読んでないけど。

煩わしいものから逃れて静寂を得ても、虚無に落ちていくだろうし、俗にまみれてもふと虚無に襲われる。ただ〈進む船がたてる白波〉のような人生とはなかなか割り切っていけないのよね。わかるよ、鴨さん。

エッセイ、随筆は作者に会って話をした気持ちになるから素敵だ。800年前の60代の俗世を離れた人となんて話す機会なかなかないからな。